日付選びカレンダーは、グループで取り組む資金集めの中でもとりわけ簡単な部類です。カレンダーを印刷(またはオンラインで公開)し、支援者が日付をひとつ選び、その日付の数字と同じ額を出します。3日なら$3、28日なら$28。31日ある月のマスをすべて埋めると$496、2026年の1年分なら$5,738です。在庫も、食品衛生のルールも、最低人数もいりません。成否を分けるのは2つ。誰がどのマスを取ったかの管理と、賞品の抽選を付けてうっかりラッフルにしてしまわないことです。そのまま使える管理表を下に用意しました。
これは手軽な資金集めアイデアのまとめの中でも、手間の少ないほうの選択肢です。仕入れるものも、さばくものもなく、お願いの内容は一文で説明できます。
ここは読んでください。 これは一般的な情報で、法律や税務のアドバイスではありません。内容は米国が前提で、以下の多くは州法が定める領域です。米国外ではまったく事情が異なります。寄付集めとラッフルを分けるのは、たいてい「偶然によって与えられる賞品」の有無です。シンプルな形では支援者は寄付をするだけで何も当たらないため、寄付集めとして扱われるのが一般的です。偶然で決まる賞品を加えた瞬間に賭博法の領域に入り、その内容は州によって大きく異なります。まずは州のゲーミング当局と慈善規制当局に確認しましょう。
計算:ボードが埋まるといくらになるか
1からnまでの日付の数字をすべて足すとn×(n+1)÷2。この式がモデルのすべてです。
| カレンダー | マス数 | 全部埋まったときの金額 |
|---|---|---|
| 31日ある月(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月) | 31 | $496 |
| 30日ある月(4月、6月、9月、11月) | 30 | $465 |
| 2026年2月(28日) | 28 | $406 |
| 2026年の1年間 | 365 | $5,738 |
現実的な単位は1か月です。1年分には365件の別々の申し込みが必要なので、$5,738は予測ではなく上限と考えてください。勝負を決めるのは後半の日付です。1〜15日を合計しても$120、16〜31日は合計$376になります。
目標は上限ではなく、部分的に埋まった状態から設定しましょう。 これは説明のための計算であって、典型的なカレンダーがいくら集めるかを示すものではありません。31日のボードで1日から20日まで($210)に加えて22日、25日、28日、31日($106)が埋まれば$316。$496の上限の64%です。30日のボードを同じ深さまで埋めると$285になります。ご自身の正直な見込みでこの足し算をして、その数字を掲げてください。
変形版もやはり計算です。1つの日付に3人まで申し込めるようにすれば、31日のボードは$1,488に。すべてのマスに$20の上限を設ければ$430に。12人が1か月ずつ担当すれば、$5,738の1年分に届きます。
紙かオンラインか
多くのグループは両方を使います。人が集まる場所にはボードを、その場にいない人にはページを。
| 紙 | オンライン | |
|---|---|---|
| 準備 | 壁に貼る印刷したマス目 | 金額を自由に入力できる寄付ページ |
| 届く相手 | その場にいる人 | リンクを送れる相手なら誰でも |
| 支払い | 現金と小切手。誰かが数えて入金する必要があります | カードやPayPal。自動で照合されます |
| 管理 | マスにイニシャルを記入。二重申し込みの恐れあり | 決済の記録がそのまま申し込みの記録に |
| 手数料 | なし。ただし現金は行方不明になりえます | 1件ごとに決済手数料 |
現金を扱うなら、2人体制にしましょう。1人が集め、1人が記録し、週ごとの合計に2人で確認の署名をします。この決まりが、紙の資金集めでよく起きる揉め事を未然に防ぎます。
進め方(順を追って)
- カレンダーと目標を決める。 1か月が基本です。その月がまだ「これから」のうちに、1日かその直前に始めましょう。数字は口に出して伝えること。「31マス、$496、30日までに達成」は「応援してください」に勝ります。
- 申し込みのルールを一文で書く。「日付の数字と同じ額をお支払いいただくと、その日付を確保できます。1日なら$1、31日なら$31。先にお支払いいただいた方が優先です」。ここが曖昧だと、あとで揉めます。
- 申し込んだ人が何を得るのかを決める。 マスに名前が載るだけで十分です。それ以上に価値のあるものを渡すなら、下の賞品と税金のセクションをご覧ください。
- 始める前に管理表を用意する。 最初の10件が入ってからでは遅いのです。そしてボードは公開しましょう。残りが少ないことが、次の申し込みを呼びます。
- 短距離走として走る。 2〜4週間。長い企画がそれ以上集めることはまれで、たいていは熱が冷めていきます。
- 空いたマスは名指しで埋める。 3週目に、まだ埋まっていないマスを一覧にして、特定の人に声をかけます。$20超の日付が埋まるのはここです。最後の48時間にもう一押しを(「残り9マス」)。
- 締めて、完成したボードを公開し、申し込んでくれた人に感謝を伝える。 そして合計額と使い道を明らかにしましょう。
混乱せずに申し込み状況を管理する
つまずくのは、たいていお金ではありません。2人が「17日は自分のものだ」と思っている状況です。
- 管理表はひとつ、担当もひとり。 名前を決めた1人だけが編集し、ほかの人は見るだけにします。
- 「申し込み済み」とは「入金済み」のこと。 口頭の「22日をもらうね」は申し込みではありません。期限を明示して48時間だけ押さえるか、いっさい押さえないか。どちらかを最初に伝えておきましょう。
- 毎週、記憶ではなくお金と突き合わせる。 銀行や決済事業者の合計額が、入金済みのマスの合計と一致するはずです。金曜日のズレは5分で直りますが、4週目のズレは調査になります。
- 閲覧専用のボードを公開する。 壁のマス目の写真でも、共有シートの閲覧リンクでもかまいません。現状が見えていれば二重申し込みの多くは防げますし、宣伝も兼ねられます。
- 重複時のルールを先に決めておく。「同じ日付に2人が支払った場合、後の方は空いているマスから優先的に選べるか、返金を受けられます」。
- 記録は3年以上残す。 IRSは、クラウドファンディングを企画してお金を受け取る人に対し、「資金集めと資金の処分をめぐるすべての事実と状況について、完全かつ正確な記録を少なくとも3年間保管すべきである」としています(IRS「クラウドファンディングで受け取ったお金は課税対象になりうる」)。
そのまま使える管理表のひな型
使い方。 下のブロックをコピーします。表計算ソフトなら縦棒(パイプ)で区切って列に分割でき、文書なら表のまま、印刷すれば壁掛けのボードになります。その月にない行は削除してください(30日の月は30まで、2026年2月は28まで)。入金にチェックを入れるのは、お金が実際に届いてからです。
|日付|金額|申込者|入金|
|---|---|---|---|
|1|$1||☐|
|2|$2||☐|
|3|$3||☐|
|4|$4||☐|
|5|$5||☐|
|6|$6||☐|
|7|$7||☐|
|8|$8||☐|
|9|$9||☐|
|10|$10||☐|
|11|$11||☐|
|12|$12||☐|
|13|$13||☐|
|14|$14||☐|
|15|$15||☐|
|16|$16||☐|
|17|$17||☐|
|18|$18||☐|
|19|$19||☐|
|20|$20||☐|
|21|$21||☐|
|22|$22||☐|
|23|$23||☐|
|24|$24||☐|
|25|$25||☐|
|26|$26||☐|
|27|$27||☐|
|28|$28||☐|
|29|$29||☐|
|30|$30||☐|
|31|$31||☐|
|合計|$496|||現金を預かるなら、連絡先と支払方法の列も足しましょう。
越えないほうがいい線:賞品
支援者が寄付をするだけのカレンダーは、通常は寄付集めであって、偶然のゲームではありません。参加者から抽選で賞品を出した時点で、州の賭博法の規制を受けるラッフルを作ってしまったことになりえます。 古典的な判定要素は3つ――賞品、偶然、対価です。カリフォルニア州の条文は、宝くじを「財産を得る機会のために有価の対価を支払った、または支払うことを約した者の間で、偶然によって財産を処分・分配するあらゆる仕組み……宝くじ、ラッフル、ギフト企画のいずれと呼ばれるかを問わない」と定義しています(Cal. Penal Code §319)。賞品を狙ってマスの代金を払う行為は、この3つすべてに当たりうるのです。
実際にどうなるかは、州によって大きく変わります。
- 誰が実施できるか。 カリフォルニア州のラッフル規定では、ラッフルを実施できるのは要件を満たす非営利団体のみで、司法省への年次登録が必要となり、総収入の90%以上を慈善目的に充てなければなりません(Cal. Penal Code §320.5)。同州司法長官はさらに、個人、法人、パートナーシップは「ラッフルの実施に金銭的利害を持つことを禁じられている」と述べています(Cal. DOJ, Raffles)。ワシントン州も同様に「ラッフルを実施できるのは、真正な慈善団体または非営利団体……に限られる」としつつ、一定の収入額を下回る範囲で免許不要のラッフルを限られた回数だけ認めています(WSGC Raffles FAQ)。
- オンラインでの販売。 カリフォルニア州の条文は、ラッフルを「いかなる方法によってもインターネット上で運営・実施してはならず、ラッフルのチケットをインターネット上で販売、取引、換金してはならない」としています(§320.5)。ワシントン州も同じ問いに「いいえ」と答えています(WSGC)。こうした制限のある州では、オンラインのカレンダーに賞品を足した瞬間に問題が生じます。
- 郵便。 連邦法は、宝くじの券、その広告、代金を郵便で送ることを制限しています(18 U.S.C. §1302)。
そのどれも、あなたの場合に線がどこにあるかは教えてくれません。それは州、団体の資格、そして事実関係によります。賞品の要素を入れたいなら、まず州のゲーミング当局か慈善規制当局に確認しましょう。同じ「賞品と偶然」の問題はラッフル・サイレントオークションのバスケット案にも通じています。そちらの方向に進むなら、あわせてご覧ください。
別の話として、自分のためではなく慈善の目的のために資金を集める場合、州の慈善勧誘登録が必要になることがあります。ニューヨーク州は司法長官への届出を「いかなる勧誘よりも前に」求めており(N.Y. Exec. Law §172)、カリフォルニア州は最初に財産を受け取ってから30日以内の登録を求めています(Cal. Gov. Code §12585)。州の慈善規制当局に確認してください。
税金:安請け合いはしないこと
別々の2つの問いがあり、どちらも事実関係しだいです。
受け取ったお金は課税対象か。 場合によります。総所得とは、除外されない限り「源泉を問わないすべての所得」を指し(26 U.S.C. §61)、贈与によって取得した財産の価値は除外されます(26 U.S.C. §102(a))。IRSのクラウドファンディングに関する案内は、「無私の寛大さから……拠出者が見返りを受け取らず、また期待もせずに」贈られた額は「贈与にあたる可能性があり、したがって総所得に算入されない可能性がある」としています(IRS)。この文の「可能性」は本当に効いていて、参加者が価値あるものを受け取る場合には分析が変わります。ご自身の事実関係については税務の専門家にご相談ください。
支援者は控除できるか。 できると伝えないでください。Publication 526は、特定の個人への拠出は控除できないこと、「ラッフルや宝くじの券を買うために支払った額を慈善寄付として控除することはできない」こと、そして便益を受け取った場合には、その価値を上回る分だけが控除の対象になりうることを述べています(IRS Pub. 526)。控除できる寄付には、原則として適格団体が必要です。非営利団体にならずに寄付を受け取る方法もご覧ください。
お金の集め方
無料のDonairoページを作りましょう。支援者が金額を自分で入力できるので、17日はそのまま$17。支払いは、支援者が匿名を選ばない限り名前と時刻つきで届きます。つまり、照合済みの申し込み管理表がそのまま手に入るわけです。Donairoが受け付けるのは自発的な寄付だけで、支援者が見返りを受け取らない贈り物に限られます。店でもラッフルのプラットフォームでもないため、商品、参加権、当せんの機会の代金を受け取ることはできません。カレンダーに賞品の抽選を付けた場合、その形はDonairoでは扱えません。Donairoの手数料は寄付1件につき1%で、PayPalの決済分は上乗せなしでそのまま反映されます(料金)。できないことも書いておきます。寄付ページがあっても、非営利団体になるわけでも、どこかの州で勧誘の登録を済ませたことになるわけでも、ラッフルの免許や慈善ゲーミングの要件を満たしたことになるわけでもありません。それらの義務はそのまま残ります。
団体ではなく自分のために集めるなら、クリエイターが寄付を受け取る方法をご覧ください。
よくある質問
日付選びカレンダーではいくら集まりますか?
上限は計算で出ます。1からnまでの日付の数字の合計はn×(n+1)÷2なので、31日の月は$496、30日の月は$465、2026年2月は$406、1年分は$5,738が上限です。これはボードが全部埋まった場合の数字で、予測ではありません。1年分なら365件の別々の申し込みが必要になります。目標は部分的に埋まった状態から設定しましょう。31日のボードで20日までと、後半の高い日付4つが埋まれば$316で、上限のおよそ64%です。
カレンダーに賞品の抽選を付けてもいいですか?
慎重に。お金を払った人の中から偶然で賞品が決まる仕組みは、賞品・偶然・対価という古典的な3要素をそろえてしまい、州の賭博法の領域に入りえます。たとえばカリフォルニア州は、ラッフルを司法省に年次登録した適格な非営利団体に限り、条文はインターネット上でのラッフルの実施を認めていません。ワシントン州も同様に、真正な慈善団体・非営利団体に限定しています。ルールは州によって大きく異なるので、賞品を付ける前に州のゲーミング当局か慈善規制当局に確認してください。これは一般的な情報であり、法律のアドバイスではありません。
同じ日付を2人が取ってしまうのを、どう防げばいいですか?
管理表はひとつにして編集する担当も1人に決め、お金が届いてはじめて「申し込み済み」として扱いましょう。閲覧専用のボード――壁のマス目の写真でも、共有シートの閲覧リンクでも――を公開して現状を見えるようにし、毎週、銀行や決済事業者の合計と突き合わせ、重複時のルールを先に書いておきます。同じ日付に2人が支払ったら、後の方は空いているマスから優先的に選べるか、返金を受けられる、というように。
そのお金は課税対象ですか。支援者は控除できますか?
どちらも事実関係しだいで、これは税務のアドバイスではありません。総所得は源泉を問わない所得に及ぶ一方、贈与によって取得した財産の価値は除外され、IRSのクラウドファンディングに関する案内は、無私の寛大さから、見返りを受け取らず期待もせずに贈られた額は贈与にあたりうるとしています。控除の側については、支援者に安請け合いをしないこと。Publication 526は、特定の個人への拠出は控除できず、ラッフルや宝くじの券の代金も控除できないとしています。IRSはまた、完全な記録を少なくとも3年間残すよう助言しています。
もう一度お伝えします。 これは米国を前提とした一般的な情報であり、法律や税務のアドバイスではありません。賭博、ラッフル、慈善勧誘のルールは州ごとに定められ、変わっていきます。カレンダーに賞品を絡める場合や、自分のためではなく大義のために集める場合は、始める前に州の規制当局と資格のある専門家に確認してください。
出典と参考資料
以下は米国の出典です。州のゲーミング法・慈善関連法にIRSの案内を加えています。米国外の方は、ご自身の国の賭博・慈善の規制当局をご確認ください。
- Cal. Penal Code §319 (definition of a lottery — prize, chance, consideration)
- Cal. Penal Code §320.5 (eligible nonprofit raffles, annual registration, 90% rule, no internet raffles)
- California Attorney General — Raffles (who may hold a financial interest; registration)
- Washington State Gambling Commission — Raffles FAQ (who may conduct raffles; unlicensed limits; online sales)
- 18 U.S.C. §1302 (mailing lottery tickets, advertisements and payments)
- IRS — Money received through crowdfunding may be taxable (gift treatment; three-year recordkeeping)
- 26 U.S.C. §61 (gross income from whatever source derived)
- 26 U.S.C. §102(a) (gifts excluded from gross income)
- IRS Publication 526, Charitable Contributions (contributions to individuals; raffle and lottery tickets; benefits received)
- N.Y. Executive Law §172 (registration before soliciting charitable contributions)
- Cal. Gov. Code §12585 (registration with the Attorney General within 30 days)
一般的な情報のみで、法律や税務のアドバイスではありません。ルールは国によって異なり、変わっていきます。ご自身で確認し、専門家にご相談ください。
